草彅剛さんが初めて時代劇の主役を務める映画「碁盤斬り」が2024年5月17日から公開されます。
この映画「碁盤斬り」は草彅剛さんをはじめとする俳優陣の演技がすごいと話題ですが、そのストーリーにも注目が集まっていますよ。
この記事では、映画「碁盤斬り」に原作はあるのか?調査しましたのでご紹介します。
また、映画「碁盤斬り」と関係する古典落語「柳田格之進」のあらすじ、映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」のあらすじの違いについてもご紹介しますよ。
映画「碁盤斬り」に原作はある?
2024年5月17日から時代劇映画「碁盤斬り」が全国公開されます。
日本アカデミー賞主演男優賞を受賞した草彅剛さんが主演ということで、映画「碁盤斬り」の試写会では草彅剛さんの演技や殺陣を絶賛する感想があふれていました。
また、映画「碁盤斬り」でテーマとなる”武士道と復讐”を中心としたストーリー展開にも注目が集まっていますよ。
ここでは、あらすじも話題になっている映画「碁盤斬り」の原作についてご紹介しますね。
結論から言うと、映画「碁盤斬り」に原作はあります。
この映画「碁盤斬り」は古典落語「柳田格之進」を原作ベースにした時代劇映画ですよ。
そして、この落語「柳田格之進」を脚本家の加藤正人さんが脚本化したものが映画「碁盤斬り」です。
加藤正人さんは映画「日本沈没」「天地明察」「クライマーズ・ハイ」「孤高のメス」などで脚本を担当していたぞ!
この映画「碁盤斬り」の脚本を担当した加藤正人さんの原作は小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」として発売されています。
この小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」も映画「碁盤斬り」同様にレビューで高評価がたくさん付けられていますね!
そして、原作小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」では、映画「碁盤斬り」では描き切れていない登場人物の細かな心情、若き日の格之進の姿も書かれています。
また原作小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」には映画のラストの“その後”も書かれていますよ!
映画「碁盤斬り」を見たら原作小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」も是非読んでほしいぞ!
\原作小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」発売中/
次に、映画「碁盤斬り」の原作になった落語「柳田格之進」のあらすじを分かりやすくご紹介しますよ。
映画「碁盤斬り」の元になった落語「柳田格之進」のあらすじを分かりやすく解説!
ここまで、映画「碁盤斬り」の原作は落語「柳田格之進」を脚本家の加藤正人さんが小説「碁盤斬り 柳田格之進 異聞」として書き上げたものだとご紹介しました。
ここでは、映画「碁盤斬り」の原作の元ネタとなった落語「柳田格之進」を分かりやすくご紹介しますよ。
まず、落語の「柳田格之進」のあらすじを超簡単に紹介すると以下のようになります。
窃盗の濡れ衣を着せられた誇り高い元武士が自身にかけられた嫌疑を晴らし、血を流さずに痛快に復讐を果たすという人情噺です。
\”ミスター落語”こと古今亭志ん朝師匠の落語「柳田格之進」/
また、落語の「柳田格之進」のあらすじ紹介に窃盗の濡れ衣やリベンジといった言葉を使用しましたが、悪役や謀略といったネガティブなキャラクターや事柄は登場しません。
落語の「柳田格之進」に登場するキャラクターは基本的に良い性格で他人思いですが、勘違いや想いの強さが逆に悪い方向に進んでしまうために話がこじれてしまう方向に進んでしまいます。
そして、落語「柳田格之進」では人情味あふれる展開と、格之進の清廉潔白な性格が描かれていますよ。
次に、映画「碁盤斬り」の題材となった落語「柳田格之進」をもっと知りたいという人向けに詳しいあらすじをご紹介しますね。
映画「碁盤斬り」の元になった落語「柳田格之進」のあらすじを詳しく説明!
それでは、ここからは落語「柳田格之進」のあらすじをもう少し詳しくご紹介しようと思います。
まず、落語「柳田格之進」の主な登場人物は以下の通りです。
<落語「柳田格之進」の主な登場人物>
そして、落語「柳田格之進」の詳しいあらすじは以下の通りです。
<落語の「柳田格之進」の詳しいあらすじ>
柳田格之進は文武両道で清廉潔白な人格者ですが、正直すぎる性格が災いし、務めていた藩を上役の讒言によって追放されてしまいます。
その後、妻に先立たれ現在は19歳になる一人娘のお絹と江戸の裏長屋に住み浪人生活を送っています。
物語は柳田格之進が何故自分がこんな状況になっているのかを悩んでいるところから始まります。
家に閉じこもっている父を見かねた娘のお絹は、父の趣味が囲碁であったことから気晴らしにと碁会所に行くことを勧めます。
何日か通っているうちに、柳田格之進は両替商の萬屋源兵衛と知り合い、実力が拮抗していることもあり毎日碁を打つ仲になっていきます。
ある夏の暑い日、源兵衛は涼しい自宅で囲碁を打とうと格之進を誘い、酒もご馳走になりながら離れで楽しく碁盤を囲むことになります。
しかし翌日、碁の最中に番頭の徳兵衛が店主の源兵衛に渡した50両がどこかに消えてしまったことが判明します。
番頭の徳兵衛は格之進を疑い50両の件を問いただそうとしますが、源兵衛は「格之進殿はそんなことをする御仁ではない。50両の件は忘れなさい」と徳兵衛を諭します。
しかし納得のいかない徳兵衛は源兵衛の忠告を無視して格之進の家に行き、直接的ではないものの格之進が50両を盗んだのではないかと疑いの目を向けます。
もちろん50両を盗んでいない格之進は無実を主張しますが、番頭の徳兵衛は奉公所の取り調べを受けることを提案します。
しかし、奉行所の取り調べを受けることは不名誉とし、格之進は明日までに金の支度をすると約束をします。
そして格之進は自害も辞さないつもりで、お絹にそれとなく別れを告げますが、お絹は父を信じ自分が遊郭に身を沈めてお金を用意すると言います。
また、盗んでない以上いずれ50両は見つかるだろうから、そうしたらその金で身請けし、源兵衛と徳兵衛を斬って武士の体面を守ってくださいと言い、格之進は断腸の思いで娘を売って金を作ります。
翌日、格之進はやってきた徳兵衛にあくまで自分は盗んでいないと念を押して金を渡し、もし見つかった場合は、源兵衛と徳兵衛の首をもらい受けると言います。
格之進に金がある以上、格之進が盗んだと確信した徳兵衛は二つ返事でもし金が見つかったら自分と主人の首を差し出すことを約束します。
徳兵衛は帰ってくると主人の源兵衛に金が戻ってきたことを報告しますが、仮に格之進が盗んでいたとしてもほっとけば良いと考えていた源兵衛は怒り、謝罪するべく急いで格之進宅へ向かいます。
しかし既に格之進は家を引き払っており、源兵衛らの捜索にも関わらず格之進はみつからないまま年の瀬となります。
そして暮れの大掃除の際に、消えた50両が額縁の裏から見つかります。
実は源兵衛が囲碁の途中でトイレに行った際に額縁の裏に隠していたことを忘れていただけだったのです。
そこで源兵衛は格之進に申し訳ないことをしたと悔やみ再度、格之進を全力で捜すよう店の人達に指示をします。
そしてついに年が明けて4日目、番頭の徳兵衛がばったりと柳田格之進と出会います。
現在は江戸留守居役として出世していた格之進に徳兵衛は50両が出てきたことを正直に告げ、それを聞いた格之進は「明日店へ行くから源兵衛、徳兵衛両人とも首を洗って待て」と伝えます。
徳兵衛から仔細を聞いた源兵衛は翌日、彼を無理に外に使いに出すと、死を覚悟して格之進を出迎えます。
そして源兵衛は自分が格之進へ取り立てを命令したと徳兵衛を庇い、首を討つのは自分だけにして欲しいとお願いします。
しかし格之進は、徳兵衛に渡した50両が遊郭に身を落とした娘で作った金であることを告げ、「源兵衛達を成敗しないと娘に申し訳が立たぬ」と怒りに震えます(お絹は既に格之進に身請けされて家に戻っている)。
そこに主人の思惑に気づいていた徳兵衛が戻り、あくまで自分が勝手にやったことだとお互いを庇い合います。
2人の言い分を聞いた格之進は刀を振り下ろしますが、切ったのは首ではなく碁盤でした。
格之進は「庇い合う2人の情けにうたれ斬るに斬れなかった。今回の事件の発端となった碁盤(囲碁)を切ることで手打ちにする」と言い、2人を許すことにします。
その後、遊郭での生活の影響で体を壊していたお絹が徳兵衛の献身的な介護で体調を戻し、2人は結婚し、子供が生まれるというハッピーエンドで物語は終わります。
落語家によって原作落語「柳田格之進」の細かな内容やエンディングは変わるが、大まかなあらすじは似ているぞ!
映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」のあらすじの違いは?
まず、映画「碁盤斬り」のあらすじを簡単にご紹介しますね。
<映画「碁盤斬り」のあらすじ>
物語は、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進(草彅剛さん)と娘のお絹(清原果耶さん)を中心に展開します。
格之進は身に覚えのない罪をきせられた上、妻を亡くし故郷の彦根藩を追われた身でした。しかし、彼はかねてから嗜む囲碁に実直な人柄が表れ、江戸に多くの知り合いがいます。
ある日、旧知の藩士から彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進とお絹は、復讐を決意します。
そして、お絹は仇討ちのために自らが犠牲になる道を選び、父と娘の誇りをかけた闘いが始まります。
\鬼気迫る草彅剛さんの柳田格之進の表情/
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— 映画『碁盤斬り』5月17日(金)公開【公式】 (@gobangiri_movie) May 10, 2024
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5月17日(金)🏯全国ロードショー pic.twitter.com/k7JB6POSWZ
次に、映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」のあらすじの違いについてご紹介します。
映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」のあらすじの違い①濡れ衣の内容
まず映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」では濡れ衣の内容が違います。
落語「柳田格之進」では50両の窃盗という分かりやすい濡れ衣でしたが、映画「碁盤斬り」では藩での謀略と陰謀に巻き込まれるというスケールが大きいものになっていますよ。
映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」のあらすじの違い②登場人物
そして映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」では登場人物が違います。
落語「柳田格之進」と映画「碁盤斬り」で共通するのは主人公の柳田格之進と娘のお絹、そして萬屋源兵衛(國村隼さん)だけです。
落語「柳田格之進」で重要な役回りを演じた番頭の徳兵衛は、映画「碁盤斬り」の主要人物としては登場しませんよ。
そして映画「碁盤斬り」には、原作の落語「柳田格之進」登場しない“格之進と因縁のある武士・柴田兵庫(斎藤工さん)”や“源兵衛の店の使用人・弥吉(中川大志さん)”といったキャラクターが登場します。
しかし、原作落語「柳田格之進」と映画「碁盤斬り」では主人公の柳田格之進の実直で誠実な性格は変わりませんよ。
巨大な謀略に巻き込まれながらも親子で復讐を果たそうとする柳田格之進の姿が映画「碁盤斬り」では描かれているぞ!
↓原作「碁盤斬り 柳田格之進異聞」はこちら↓
碁盤斬りに原作はある?映画と落語「柳田格之進」のあらすじを分かりやすく解説!のまとめ
この記事では、映画「碁盤斬り」に原作はあるのか?また、映画「碁盤斬り」と関係する古典落語「柳田格之進」のあらすじ、映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」のあらすじの違いについてもご紹介しました。
まず、映画「碁盤斬り」の原作は落語「柳田格之進」を脚本家の加藤正人さんが小説「碁盤斬り 柳田格之進 異聞」として書き上げたものです。
そして、まず、落語の「柳田格之進」のあらすじを簡単にまとめると、窃盗の濡れ衣を着せられた誇り高い元武士が自身にかけられた嫌疑を晴らし、血を流さずに痛快に復讐を果たす人情噺です。
さらに映画「碁盤斬り」と落語「柳田格之進」では、主人公の柳田格之進が濡れ衣を着せられるという点は共通していますが、濡れ衣の内容やその他の登場人物が違います。
演技、あらすじ、演出、原作すべてで高評価を得ている映画「碁盤斬り」の公開が今から楽しみですね!